「地上で一番低い駅」 [日記・ブログ]

【写真は 地上で一番低い駅 関西線 弥富駅】


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標高の低い駅には二通りある。駅が地上にあるものと地下にある駅です。このうち、地下にある駅で一番深いところにあるのは、青函トンネル内にある吉岡海底駅で海抜マイナス149.5m。但し、北海道新幹線工事に伴い目下休止中で定期列車は停止しない。


地上にある一番低い駅は、JR関西線と名鉄尾西線の弥富駅です。ホームには表示板が手ッていて海抜マイナス0.39mと書いてある。つまり海面下にあるということで、立派な堤防のおかげでかろうじて浸水しないようになっている。60年前の伊勢湾台風では、水没した悲惨な歴史が語り継がれているところです。


関西本線は電化こそされているもののローカル色豊かなろせんだ。名古屋駅から五駅目、20分程度の距離なのに、周りは水田が目につくのどかなところ。面白いことに、弥冨駅から名古屋駅までは単線で、桑名方面は複線だ。名古屋から弥富までは各駅で一息つきながら列車交換しつつ、のんびりと進む。


参宮線、紀勢本線は電化されていないので、直通列車はデーゼルカーだ。特に鳥羽行「快速みえ」エンジン全開で轟音を立てて邁進する。関西本線名古屋方面ホームは二番線で、同じホームの反対側が名鉄尾西線の三番線。駅自体はJR東海の管轄で、名鉄は間借りしている形だ。大きくカーブして弥富駅に入ってくる名鉄電車は、しばらく停車してサッサと折り返していく。


昼間30分間隔なので、ホームに電車が止まっている時間は短い。閑散としていて、とても名古屋の近郊というイメージがない。南に歩いて数分のところに近鉄弥富駅があり、この駅のが利便性に勝っているので地元の人は近鉄弥富駅に流れる。JRと名鉄の弥富駅はなおさら鄙びた雰囲気となるワケだ。


日本で一番低い駅をわざわざ訪問するには、あまり都会的では興味が薄れる。そのため人を寄せ付けない閑散としたムードを醸し出しているのではないかと思います。


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