「賢しら」 [日記・ブログ]
【写真は バラ 品種 レオナルド・ダビンチ】
あな醜(みにく)賢(さか)しらをすると 酒飲まぬ 人をよく見ば 猿にかも似む
これは「新元号 令和」で今話題の万葉集の歌人・大伴旅人の「酒を賛(ほ)むる歌」の中の一首です。
「なんと醜いことだろう。利口ぶって酒なんか飲むなといっている人をよく見ると、まるで猿のようだ」という意味です。
千数百年前の万葉集には、現代の私たちでも共感できる歌が多くあります。旅人は酒をこよなく愛した人でしたが、たとえ酒など飲まなくとも、酒を飲む人の気持ちが理解できる広い心の持ち主が、人として立派だといいたいのだろう。